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松下響の天輪返し

レビュー : 彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うために大暴れシリーズ

おはようございます、松下です。今回はまた趣向を変えまして、Twitter~Togetter界隈で賑わっている「彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うために大暴れ」シリーズについてレビューをしてみようと思います。
このシリーズは場外乱闘という名のショウタイムで話題のボリュームが膨れ上がってしまって複数のTogetter記事にまたがっておりますが、大まかに時系列順に並べると、以下のようになります。

発言の一つ一つは些細な分量ですが、これだけ集まると読むのにえらい時間がかかります。依然問題そのものは解決していませんが推移がそろそろ落ち着いてきましたので、この記事ではまとめのまとめという形で問題を整理していきたいと思います。ただし一部の登場人物が一般的な考え方を大きく逸脱した行動原理を持っているため、これを解読するためにレビューにはある程度主観的推察を加えていますし、そもそも原文の珍発言の数々が見ものですので、やはりまとめ本文もご覧になった方が良いかもしれません。

基本情報

  • 彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うために大暴れシリーズ
作品概要
作品名彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うために大暴れシリーズ
著作KOHxxx(こう)
作品形式文芸、web
流通形態無料公開
出演
KOHxxx :こう
bunbuning :ぶんぶんいんぐ
Yukapoyoon :癒兎華(ゆうか)
curtain_call1 :カーテンコール
nabe15chis :いちごなべ
headgear003(headgear003_02) :ぎあ
kanon2221(_kanon2221) :かのん
sonia_statice :ソーニャ
usagisau0 :うさぎさう
tikubigani :千反田える
ruedrainbow :真っ白
ygygyu_gu :ゆぐ
初出2012年6月29日
対象年齢全年齢対象

あらすじ

ある女の子が自分で描いた絵と酷似した絵を発見し、その疑問を解消するため描いた人に問い合わせました。
しかし疑惑をかけられた側はむしろ被害者ぶって彼氏と一緒になって女の子を威嚇し、泣き寝入りさせてしまいました。
その後になって女の子の知り合いから確実な証拠や推移をまとめたTogetter記事が発表されると、疑惑の二人は女の子を一層脅してTwitterアカウント消滅に追い込み、あまつさえ女の子に協力した人たちにまで罵詈雑言を浴びせ始めました。
そうした様子がまた第三者にTogetterにまとめられて注目を浴び、すっかり晒しあげられていることに気付いた彼氏は慣れない低姿勢で火消しにいそしみましたが、結局非を認めずに言い訳ばかりするので、火は燃え拡がるばかりです。

問題の推移と因果関係(※推測含む)

接触 – 【トレス疑惑】指まで一致してるのにトレス否定【終了】より

高校一年生の女の子、KOHxxx(こう)さんが自身の描いた絵と酷似した絵を検索で発見し、それらを重ねた画像をつけてTwitterで疑問を呈します。あくまで疑問であって、トレスだと騒いでいたわけではありません。
そのわずか4分後にkanon2221(かのん)さんから反応があり、何とTwitterでわずか2歩のところにその疑惑画像を描いた人がいることが判明します。
疑惑の絵を描いた人はnabe15chis(いちごなべ)さん、描かれた絵をTwitterアイコンとして使っていたのがその彼氏のheadgear003(ぎあ)さんです。nabe15chisさんの年齢は知りませんが、headgear003さんは既に成人していると自称しています。
kanon2221さんは親切にも「ぎあさんのアイコンがトレスだっていまめっちゃ拡散されてる」と言って取り次いでくれました。KOHxxxさんは最初の発言でトレスだとは一言も言っていないのでファースト・コンタクトの時点で既に事実と食い違っています。その後のkanon2221さんのコメントも事実の恣意的捻じ曲げっぷりが相当オモシロいのですが、本筋には関わりませんので敢えて流して次に行きます。興味がある人は自分で探してみましょう。

当事者(+疑惑側彼氏)による検証と主張 – 【トレス疑惑】指まで一致してるのにトレス否定【終了】より

こうして原作者のKOHxxxさん、トレス疑惑のnabe15chisさん、更にその絵を使用している彼氏のheadgear003さんが巡り会ってしまいました。
しかしこの時点でKOHxxxさんは大きなミスをしていました。問題にしていた画像は自らのものをweb上で公開した覚えがなく、出回っていたかどうかが定かではないので、トレスの確証を得ていたわけではないのです。
両者間でまず画像作成の日付を確認すると、問いかけた側のKOHxxxさんの方が早く画像を作っていたことが判明します。
しかしこれに対してheadgear003さんは「彼女が僕をイラスト化してくれるって事でこの絵を描いてくれたので、トレスだとは思えない」と反論します。反論したつもりかもしれませんが、かえって「彼女が彼氏の似顔絵を描いたのにどういうわけかTwitterのご近所さんの絵に酷似した」という強烈な謎が生まれてしまいました。言い替えると、「夫婦の間に子供が生まれたはずなのに旦那に全然似てなくてご近所さんにそっくりなのは何でだろうね?」くらいの単純かつ致命的な問題です。
また同時に「描いてる作業風景をスカイプ越しに下書き段階から見てました」と主張していますが、特に証拠能力の無いただの主張であって、仮に本当に見ていたとしてもSkype越しなら幾らでも誤魔化しようがあります。
以後登場する有力な証拠と併せて「トレス疑惑は黒」という前提でこの後の話を進めます。

最後から見ると結論は間違いなく黒なのですが、この時のKOHxxxさんは確たる証拠を用意していなかったためにちょっと主張が弱腰かつ怪しくなってしまいます。
そして証拠が無いと見るや疑惑側の二人は疑惑を強硬に否定し、威嚇し、あまつさえ被害者面までし始めました。暴走伝説の開幕です。
結局KOHxxxさんは強気の二人に押し切られて「双方今後該当する絵を使わない」という条件で疑惑を放置したまま引きさがる羽目になってしまいました。

ごめんねの一言が出てこなかった理由を考える

大変残念な結果になってしまいましたが、冷静に考えると本件は商業がらみの案件ではないので、たとえ証拠がなくても疑惑をかけられた側が「ごめんね、実は下描きからトレスしちゃった」と一言謝ればそれで終わるはずだった問題です。にも拘わらず、二人が「原作者が決定的な証拠を持っていない」という一点を頼りに威嚇して撤退に追い込んだ理由は一体何か。
まず彼女のnabe15chisさんですが、疑惑が真実であれば「他人の絵をトレスしたものを彼氏の似顔絵だと言い張って当のheadgear003さんにプレゼントする」というすさまじい舐めプレイをやらかしています。ばれたら今後の二人の信頼関係にひびが入ると思い、事実を認められなかったのでしょう。
彼氏であるheadgear003さんが彼女からトレス有無の事実を聞いているかどうかは定かではありませんが、あまりに自信満々すぎる態度を見るに、恐らく直接聞いてはいないのでしょう。普通の人間なら「自分の似顔絵が自分に全然似てなくてTwitterのご近所さんの絵にそっくり」という時点で気付くものですが、やはりその後の知性が欠落した行動の数々から鑑みるに、残念ながらその天文学的確率の低さを単純に理解し得なかったのではないかと思われます。また彼からしても「彼女から貰った似顔絵が実は自分の似顔絵じゃない」という事実を認めるのは彼女に最悪の舐めプレイをされていた現実を直視するということで、二人の信頼関係に問題が生じますし、プライドが許さないでしょう。どちらにしろ、現実を見ずに全てを他人のせいにして当たり散らしていた可能性が高いです。

結局のところ、この二人の「保身のために全て他人のせいにして片づける」という独善的解決方針のしわ寄せが不幸にもKOHxxxさんに降りかかってしまったということになります。
数あるトレパク問題の中でも本件は「当事者と関係者だけに任せておいたら加害者が被害者面しながら本当の被害者を脅して泣き寝入りさせた」という実にいたたまれない一例となっています。

ROUND 1 野生の本能で喧嘩を売る – 彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うため未成年女子相手に大暴れより

なんやかんやで原作者を泣き寝入りさせ、疑惑の二人は勝ったつもりでいたところでしょうか。しかしここにきてKOHxxxさん側のbunbuning(ぶんぶんいんぐ)さんから、以前KOHxxxさんがtwitpicに上げたまますっかり忘れていた下描きという有力な証拠が出てきます。これはwebに公開していなかった清書画像と違って誰にでも見られるように公開されていましたし、重ねてみると線の一致率も更に高いです。
KOHxxxさんにこの情報を伝えた正確な時刻の情報は残っていませんが、伝えたと表明したのは6/29 22:39です。KOHxxxさん自身がこれを証拠として直接つきつけた様子はありませんが、第1期【トレス疑惑】指まで一致してるのにトレス否定【終了】でもこの時刻付近からKOHxxxさんの発言がやや強気に転じ、相手側も対抗して発言の被害者アピールが濃くなっていきます。
この証拠に対して二人はどうしたかというと、原作者と和解した(実際には「泣き寝入りさせた」)という後の言葉とは裏腹に、不満タラタラのご様子で罵倒を始め、喧嘩をちらつかせます。その際の一般常識ではまずあり得ない加害者発の恥ずかしい罵倒発言の数々が彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うため未成年女子相手に大暴れに華麗にまとめられていますので、是非ご覧ください。
さて、彼らは一体何が不満なのか、何に怒っているのか。常識で測りうる一般的な怒りとは全く違った屈折した感情のようですが、この時彼らはある種の追い詰められた状態にあったのではないかと考えられます。だって、決定的証拠がないのをいいことにあれだけ被害者面して威嚇しておいて、今更「実はトレスしてました」とか言い出せないわけですよ。ここで最初に比べてごめんなさいできるハードルが一段上がっています。
つまりこの段階に至って、「勝ったと思ったら追い詰められていた」という不思議な状況に対して「碌な証拠がないと思ってはぐらかしてたのに今頃出してきやがった、卑怯な奴だ」というすこぶる身勝手な怒りが湧いていたのではないかと思われます。和解したから無罪勝利の筈(と思っているだけで実際には和解もしてないし無罪でもないわけですが)、でも追い詰められている。納得がいかない。俺たちは悪くない。負けるはずがない。相手が卑怯なだけだ。きっと相手が幼稚なんだ。直接ぶったたいてやればわかるはずだ。
どちらが卑怯で幼稚かはさておき、追い詰められて彼らの野性の攻撃本能は益々ヒートアップしていきます。そして彼らがありえない罵倒を続けたせいでKOHxxxさんはTwitterアカウントを消してどこかへ行ってしまいました。普通に考えればあまりに常軌を逸した野獣達をそれ以上相手にしたくなかったのだと察することが出来ると思いますが、もっと罵倒すれば問題が片付くに違いないと信じ切っていた彼らにはそれを理解することが出来なかったのか、或いは単に一時の勝利に酔っていたのか、「さんざん騒ぎ立てといて元凶が垢消して逃げるとかどゆことなのー」などと本人がいないのをいいことに好き放題罵り倒します。
時系列ではこのあたりで最初の【トレス疑惑】指まで一致してるのにトレス否定【終了】が公開されます。このTogetter記事はKOHxxxさんの知り合いのYukapoyoon(癒兎華(ゆうか))さんが作成したもので、タイトルが出落ちなのはともかく内容は両者の主張とheadgear003さんが言うところの「和解」(=原作者泣き寝入り)に至った経緯がきちんとまとめられています。しかし和解無罪を主張する疑惑の二人にとっては下描きの公開と併せてこの経緯のまとめが非常に目障りです。そりゃあ彼らが幾ら事実を曲げて主張したところで、客観的な証拠を見られたら殆どの人はどっちが悪いか分かってしまいますからね。
原作者であるKOHxxxさんがいなくなって攻撃目標を見失っていた二人は、下描きの存在をKOHxxxさんに伝えたbunbuningさんと経緯をまとめたYukapoyoonさんに攻撃目標を定め、丸一日にわたって執拗に罵倒攻撃を続けます。その様子は実に楽しそうですが、いかんせん肝心の知性が足りなかった模様で、「折角見逃してもらったのに自分で騒ぎを拡大し、精一杯他人を馬鹿にしているつもりで全力で自分の馬鹿を晒す」という常人には到底できないスーパープレイは一見の価値があると言えます。特に

headgear003「この文章読み返して自分に惚れ惚れしてる」(2012/07/01 02:12:04)

のあたり、自分で振り返ってもなお自らの恥ずかしさを認識できていないのが分かってしまって、何とも言えない味わい深さがあります。

この天然ミサワ芸があまりに興味深かったためか、彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うため未成年女子相手に大暴れという2つ目のまとめが作られます。また、この時点で問題の下描きと疑惑画像を重ねたトレス検証画像が作成され、冒頭にはっきりとした証拠が提示されるようになります。まとめ記事作成者はcurtain_call1(カーテンコール)さんで、この人はどちらの勢力とも無関係の模様です。
こうして、野生の攻撃本能だけが旺盛で肝心の危機感や警戒能力を持ち合わせていなかった二人は自らの行いによって「トレパクしたのが悪いのに原作者を威嚇して撃退し、あまつさえ周囲にすら噛みついている理解不能な野獣」という印象で急速に注目とヘイトを集めていきます。

ROUND 2 大ブーメラン祭り – 彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うために大暴れ ROUND 2記事本文より

彼女を庇って一人で大勢と戦う俺様ワイルドだろぉ?と当人が思っていたのかどうかは定かではありませんが、headgear003さんが本能の荒ぶるままに周囲に噛みついていたため、興味を持った第三者が彼にアプローチを仕掛けていきます。
その結果、

  • headgear003「相手がどんだけ多人数で権力持ってようが、ふっかけられた喧嘩は買わせてもらうぜ」→ほんの数人に問い詰められただけでブロックの盾を発動
  • headgear003「君たち性格悪いですね^^今度は鍵付きアカウントで悪らしいじゃん(笑)」→結局自分が鍵をかけて閉じこもる
  • 相手が幼稚だと罵りながらイキイキと喧嘩を売る→自分の幼稚さを認めざるを得ない
  • headgear003「本家本元に直接乗り込んでやろうかなぁ^^」→headgear003「現状反省点しか残っていなので、相手方と連絡が取れ次第謝罪しようと思います」
  • headgear003「無実は和解という形で証明されたのでは?」→強引に追求を諦めさせただけのことを和解とは言わないし、疑惑も結局晴れていない

といった数々のブーメランが彼に突き刺さります。

ここでこえ部で理屈を語らせたら最強と謡われるらしいusagisau0(うさぎさう)さんという人が登場します。usagisau0さんはheadgear003さんとのファーストコンタクトで「話ができる人間」という認定を受け、長々と会話することになります。
しかし、アプローチがまとめに掲載された3人のうちusagisau0さんだけはheadgear003さんに接触した目的からして悪い意味で他の人とは毛色が違います。

usagisau0「ちなみに固執する理由ですが、単純です。貴方がまとめて晒しあげられ、更にはRTで拡散される程に香ばしく痛々しい方だったので絡みに来ました。こうさんとの面識も無ければ、正直盗作したかどうかも興味ありません。あまりに滑稽だったので、叩いて出る埃を見て笑っていました。」(2012/07/01 14:35:51)
usagisau0「だから、何度言えばわかるんですか?我々拡散して面白がっている側の人間からすれば、確証やら疑惑なんて事はどうでもいいんです。いいですか?どうでもいいんです。貴方が晒し続ける醜態をいかに面白く、いかにわかりやすく伝えるかが重要なんです。貴方の彼女の評判がどうだろうが、それを守るのは貴方の仕事であって晒してる側の仕事じゃないんです。自分は晒されても構わないけど彼女の疑惑を晒すのはやめろ?ヒーローにでもなった気ですか?笑わせないでください。彼 女 と セ ッ ト で 晒 し た 方 が 面 白 い 。 ただこれだけなんですよ。」(2012/07/01 14:35:51)

まず一つ、usagisau0さん自身が興味本位で叩くのは百歩譲って見逃すとしても、「我々拡散して面白がっている側の人間」とひとくくりにされているのが大変迷惑です。そりゃあheadgear003さんの醜態に関しては見ものであると言わざるを得ませんが、世の中には面白おかしく紹介することで注目を集めて解決に導くという手段もありますので、「みんな面白がってるから解決なんか望んでない」とするのは単なる決めつけに過ぎません。トレパクで被害者が泣き寝入りする由々しき事態に危機感を感じて対処してる人だっているんです。
更にusagisau0さんがheadgear003さんやnabe15chisさんを煽るその態度があまりにも下衆です。この物件はみんなが叩いてるから叩き放題だぜ、とでも勘違いしてしまったのでしょうか。しかしモノには限度というものがあります。

こうして意気揚々とheadgear003さんを叩き始めたusagisau0さんですが、一番長話をしておきながら基礎的な事実確認が出来ていないために出どころの怪しい主張を鵜呑みにして丸めこまれ、話がおかしな方向に迷走していきます。

headgear003「@usagisau0 こうさん方と和解に対する意見があるのではなく、後の態度に対しての意見があったと言いました。お互い絵の使用をしないので和解し納得し合ったと聞きました。そこに垢を消す必要があったとは思えませんが。無駄だと思われようが、質問には返して欲しかったですね」(2012/07/01 13:03:14)
usagisau0「@headgear003 ですからその態度に意見があったという事は、違和感を感じていたんでしょう?「納得したんだと思ってたのに態度がおかしい」と。ちゃんと気付いてるじゃないですか、本当は納得なんてしていない事。「これ以上追求しても盗作を認める気配が感じられない、仕方ないから絵の使用だけやめてもらおう」これだけの事じゃないですか。しかし本音では「絵の使用は何とかやめさせた、でも明らかに盗作なのにそれを認めようとしない。何なのあいつら」だったと。そこに貴方の例のツイートです、「喧嘩売っていいかな?ほんとに」と。 アカ消しの理由は恐らくこのツイートだろうとさっき話した記憶がありますが、記憶力にはあまり自信が無いので確認していただけますか?」(2012/07/01 13:17:45)

少なくとも【トレス疑惑】指まで一致してるのにトレス否定【終了】を見る限り、KOHxxxさんは一度も「和解」や「納得」という言葉を使っていません。headgear003さんの「聞きました」という口ぶりからしても、彼に「双方納得の上和解した」と伝えたのはnabe15chisさんでしょう。headgear003さんの物わかりが悪いせいもありますが、usagisau0さんがそのあたりを一向に否定しないので、話が終わりの見えない堂々巡りになってしまっています。
また、堂々巡りの中で何度も繰り返される「そこに垢を消す必要があったとは思えません」などという馬鹿げた問いかけに毎回真面目に返答してしまってループ延長を助長してますが、せめて2巡目あたりで「そもそも個人がアカウントを消すのなんか自由であるべきで、『お前が自分のアカウントを消すのは俺たちへの攻撃だ!』などと主張されても普通の人は反応に困る」と教えてあげるべきではなかったかと思います。

headgear003「@usagisau0 和解したと連絡があったにも関わらずのまとめの作成、逃亡、黙秘に納得がいくわけないでしょう?だから僕は怒ってるんですよ。」(2012/07/01 14:51:29)
usagisau0「@headgear003 ああ、そういうことですか。辻褄が合いました。えっと、要するにですね、貴方側も「自分達が引いてやった」と言い、恐らくKOH側も「私が引いてやった」と思っているはずです。”絵を使わない”の条件を呑んでやったのではないと思いますよ。盗作の無実を証明出来ていない貴方の彼女は本来なら絵を使わないのは当然、更にはKOHさんに対し謝罪が必要な場面でした。しかしあまりに話が通じないタイプであった事が幸い(?)し、絵の使用を控える事だけで済ませてもらう事が出来ました。(それをドヤ顔で「絵の使用を控えてやった」などとよく言えたものです) しかしKOHさんの気は済みませんでした。「なんで謝罪ひとつしてもらえないのか」、と。しかし相手は何を言っても小学生並の返答しか返って来ません。どうしましょう?話し合いは実質不可能です。となれば攻撃方法を変えることにします。それが、まとめ作成であり、RT拡散だったわけです。 どうでしょうか?これで大体辻褄が合うと思うんですが。」(2012/07/01 15:00:05)

勝手に辻褄を合わせてKOHxxxさんが攻撃したことにしていますが、まとめ作成はKOHxxxさんではなくYukapoyoonさんが善意でやったことであり、KOHxxxさんのツイートのRT拡散もやはり他の人がやったことです。そもそも、拡散されたとするツイートには「nabe15chisさんが絵をトレスしてパクった」とは一言も書いていなかった筈です。headgear003さんがそう思い込んでいたのは、最初の時点でkanon2221さんがそういう印象操作をしたせいです。

約5時間にもわたる無益なお話の末に、headgear003さんはTwitterに鍵をかけて閉じこもってしまいます。usagisau0さんは相手を撃退して勝ったつもりでご満足かもしれませんが、実際にはむしろ解決が遠のいただけです。
今回の件で根本的な問題解決に至るためには、既に一度原作者の追求から逃げ切っているheadgear003さん達に逃げられないように注意して必要な言葉を引き出していかなければいけなかったのですが、そもそも最初から叩くことだけが目的のusagisau0さんの自己満足のお陰で余計にややこしいことになってしまったわけです。
あなた荒らしに来たんですか、と突っ込みたくなるところですが、これがあながち外れでもないことが後のROUND 5で証明されてしまいます。

やや本筋から外れますが、usagisau0さんは翌7/2のROUND 3開催前にこんなものをネタにしています。

usagisau0「彼氏の似顔絵描きました完全オリジナルです https://twitter.com/usagisau0/status/219718291319566338」(2012年7月2日 – 18:04)

御覧の通り、問題のトレパク絵の更にトレパクです。これがもしnabe15chisさんオリジナルの絵のトレスだったなら「絵をパクって権利主張される気分はいかがですか」という皮肉に見えなくもないのですが、元を辿ればこの絵はKOHxxxさんのものです。これではnabe15chisさんではなくKOHxxxさんに攻撃していることになります。自ら被害者のことなんかどうでもいいと言ってる時点で全く期待はしていませんが、よりによって被害者を踏みにじるとは論外にもほどがあります。

ROUND 3 火消しに現れるも罪を認めず – 彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うために大暴れ ROUND 2 コメント欄序盤より

結局そういったブーメランやusagisau0さんとのループ会話も彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うために大暴れ ROUND 2にまとめられてしまい、あまりにも野性的すぎる言動不一致ぶりが注目を集めて気付かないうちに合計6万view以上もの晒し者になってしまいます。
そのことに漸く気付いたheadgear003さんは、低姿勢を繕ってROUND2のコメント欄に現れるのですが、表面上「態度については反省している、それについて謝罪する用意もある」とは言うものの、「和解(=撃退)したのだからもう無罪放免のはずだ」「相手に和解の意思があったのか疑問だ」「和解までのやりとりの間、攻撃を行ったつもりはない」「あっちがアカウントを消して逃げたのだからお互い様だ」などと数々の見当違いの主張を述べるばかりで、根本的な罪状を認めないしトレパクをした彼女本人も出てこないので、火消しの筈が却って延焼を引き起こしてしまいます。コメント欄は大盛況です。
更にこのやり取りでYukapoyoonさんの「KOHxxxさんとnabe15chisさんが一時期フォロー関係だった」という証言と証拠が出てきます。ご近所さんどころか元お隣さんとあっては、偶然を主張するハードルがさらに上がってしまいます。

ROUND 4 理解者の登場と撤退、0fav 1万viewの悲劇 – sonia_statice意見まとめより

ROUND 3の大盛況の中、コメント欄にわずかですがheadgear003さんの理解者やポエマー、どや顔おじさんなどが現れます。中でも意欲的にheadgear003さんの肩を持った(本人談)のがsonia_statice(ソーニャ)さんです。sonia_staticeさんは「headgear003さんは筋を通している」「headgear003さんは多分常識人だ」「パクったという証拠がない」「みんなで一人を囲んでこんなアンフェアなまとめを拡散するなんて不公平だ」などと、常人にはちょっと思いつかないエキセントリックな主張を繰り広げます。
しかしその意見は誰にも理解されないというかそもそも意味がわからず、「アンフェアなまとめだと思うならフェアなまとめを作ってみればいい」という指摘を受けて、sonia_staticeさんは持論だけをまとめたTogetter記事sonia_statice意見まとめを作ります。ここがROUND 4会場です。
まとめと言いながらsonia_staticeさん一人分の主張だけが並んでいて異彩を放っていますが、この時点で既に当事者のアカウントが消滅したり鍵付きになったりしていたため、これ自体は仕様上仕方のないことです。それよりも問題なのはそこに並べられたsonia_staticeさんの主張内容で、これと他の記事の情報を照らし合わせると、sonia_staticeさんの持論が全く事実に基づいていないことが丸分かりでツッコむのも躊躇うくらいです。ただheadgear003さんにとっては待ち望んだ理解者に見えたらしく、コメント欄の最初で丁寧にお礼を述べられています。
では何故そんな主張をしているのかと周りの人が確認していくにつれ、sonia_staticeさんが元の記事を碌に読んでおらず、人数差や雰囲気を見ていじめだと判断し、咄嗟に庇っていただけだったことが明らかになっていきます。
その確認作業の末に述べられた最終的な理解がこちらです。

sonia_statice「申し訳ない、確実に私に非があるのが解りました。理解不足でした。確かに意味のないことで話を沸かしただけです。それにこのことは彼氏さんに対しても大変失礼でした。誠にもうしわけありません」(2012/07/03 Togetterコメント欄より)

数少ない理解者だと思ったら結局ただの勘違いだったということで、headgear003さんがちょっと不憫な結果になりましたね。
ところで「みんなで一人を囲んでこんなアンフェアなまとめを拡散するなんて不公平だ」というのがsonia_staticeさんのメインの主張でしたが、sonia_staticeさんの記事はお気に入り数が0のまま閲覧数だけがどんどん伸びて行き、7/6現在で0fav 13,000viewを記録しています。この数字からも本件は多人数によるいじめではなく「一人で誰にも理解されない意見を喚いていたら勝手に孤立した」というのが本質だとご理解頂けたかと思います。
ともあれ、sonia_staticeさんのいじめを許さない心や自身の非を認めて謝る素直さは大変素晴らしいものですので、今後もまっすぐに生きていただきたいと思います。

ROUND 5 その肩書きはこえ部最強 – 彼氏がトレパク疑惑の彼女を庇うために大暴れ ROUND 2 コメント欄終盤より

かくしてsonia_staticeさんの誤解も解け、あとはheadgear003さんやnabe15chisさんの登場を待って釈明を聞くばかりとなっていたところに、自称「こえ部最強」のusagisau0さんが舞い戻ってきて、何を始めるかと思えば「もしheadgear003さんが中二病じゃなかったら」というなりきり劇場を始めます。
まあ連続コメントの件についてはそのちょっと前に私も「トレスが黒であるという前提で加害者心理を考える」というものをやってますので、あれが呼び水になってしまった可能性を考えると申し訳ないところがあります。今更ですがごめんなさい。実際に言いたかったことはこの推移解説の接触~ROUND 3の全文ですので、10行程度に圧縮すれば許される範囲だろうとか甘いことを考えてました。
話を戻しまして、usagisau0さんが何をしに来たのかといえば、「お宅よりも沢山トレパク彼氏とお話してきたのは他でもなく私です」などという見当違いの武勇伝を語りながら「お前ら本当は俺と一緒で被害者のことなんかどうでもいいんだろ?」という例の主張で今度は糾弾側を煽り始めたわけです。まあ中には叩くのが楽しくてやってるという人もいるのかもしれませんが、流石に楽しいから叩く、叩く対象も手段も選ばないなんていう無法プレイをしているのはusagisau0さんとそのお仲間だけです。
この前後から新品アカウントの「どっちもどっち」発言、オトモダチの「人殺しなら俺もやってるぜ」発言など単に場を荒らしたいだけの皆様がウヨウヨ集まってきて、usagisau0さん自身も草や(笑)で発言を埋め尽くすなどの問題行動が目立ってきましたので、まとめ管理者のcurtain_call1さんが書き込みを制限し、一部発言を削除しました。この荒らしの中にはusagisau0さんのTwitterお隣さんであるtikubigani(千反田える)さん、ruedrainbow(真っ白)さんなどが含まれます。とても良いご友人をお持ちのようですね。

さて、Togetter該当記事に書き込み禁止になったusagisau0さんがその後どうしたか、ちょっとだけ見てみましょう。

usagisau0「トレパクカップルにもとぅぎゃったーのまとめにもブロックされて終了って綺麗に終わったな満足」(2012年7月3日 – 15:53)
usagisau0「@tksksoujirou 叩いて押さえつけるばかりで、根っこの部分でどんな事を考えてるのか知ろうとしないよね。そういう否定しかできない人達。 トレパク彼氏の取った行動はもちろん間違いだったんだけど、その裏にどんな心情があるかと (続く) http://t.co/kBjTfxUY」(2012年7月3日 – 16:14)
usagisau0「自分らに都合良くコメント欄削除して改ざんした挙句にこのドヤ顔勝利宣言wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」(2012年7月3日 – 16:23)
usagisau0「こいつ本物だぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」(2012年7月3日 – 16:23)
usagisau0「よし、トレパク問題も解決したし。次の面白い話題探そ」(2012年7月3日 – 16:26)
usagisau0「@ktgrmkn インターネットに「不謹慎」とかいう単語を持ち込む連中しかいない。リアルでやれってレベル」(2012年7月3日 – 18:39)
usagisau0「@ktgrmkn ぶっちゃけ彼氏よりもコメント欄に居る連中の方が低レベルだよ」(2012年7月3日 – 18:43)
usagisau0「それにしてもトゥギャッター民の頭の悪さには正直驚きを隠せないよなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwこえ部で理屈を語らせたら最強と謡われる~のくだりにマジレスwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwびびったwwwwwwwwwwwwwwwwwww」(2012年7月3日 – 21:52)
usagisau0「ひとつ疑問なんだけどトゥギャッターの民度が低いのかツイッター自体の民度が低いのかどっちだ」(2012年7月3日 – 21:55)
usagisau0「@bluescape735 件のまとめの管理者が都合悪いコメントを削除して更にコメント規制までかけてくださったので次の一手はありませんよ。あとは逃げた連中でご自由に楽しく叩いててください」(2012年7月4日 – 13:54)

はい、大変熱心な効いてないアピールでしたね。不謹慎を笑える俺かっこいいアピールも織り交ぜて、とてもよく頑張っていると思います。でも、「インターネットに単語を持ち込む」なんておかしな発言をすると、リアルとインターネットが繋がっているという現実が全然見えてないお馬鹿さんに見えてしまいますから、気をつけた方がいいかもしれませんね。
また、「こえ部最強」という微妙な肩書で精一杯ハードルを下げて乗り込んできたのに、それすら冗談だったとは正直失望を禁じ得ません。
効いてないアピールの他に「管理者が都合悪いコメントを削除した」と何度もアピールしていますが、迂闊なことにTogetterに投稿したコメントの一部がまだTwitter上に残ってましたので、実際に消されたusagisau0さんとそのお仲間のコメントがどの程度正当で、管理者さんにとって都合が悪いものだったのか見てみましょう。

usagisau0「@tairan_snksms 草生やすと必死なら(笑)でも並べましょうか?」(2012年7月3日 – 14:38)
usagisau0「それにしてもいつのツイートだよそれ(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)トリモチ顔負けの粘着力だな(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)必死(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)(笑..」(2012/7/3 – 14:38)
usagisau0「読みづら」(2012年7月3日 – 14:39)
ruedrainbow「wwwwwwwwwww←これが必死に見えてる時点で顔真っ赤。必死どころかwキーちょっと長押ししてるだけなのに必死もくそもないでしょ・・・w「草生やして必死だな」ってこういうとこ指摘する以外になんも言え..」(2012年7月3日 – 14:45)
usagisau0「@tairan_snksms 言及されたら煽るも何も、釣りではなく事実ですと^^;」(2012年7月3日 – 14:47)
usagisau0「@tikubigani リッジレーサーでドリフトかます事に酒気帯びの制限や普通運転免許の有無が関係あるんですか?^^」(2012年7月3日 – 14:49)
usagisau0「rukaakurさんも「なんだ、ただのゲームでしたか。それは失礼しました」みたいな一言で事が済むはずだったのにtairan_snksmsに見事にその道を潰されて気の毒」(2012年7月3日 – 14:56)
tikubigani「あーしんじられない。最近の人たちってほんとに区別ついてないのね。私は現実で6人ほど人を殺してきたけど、ゲームでは一度も殺したことないもん。少し考えてみればそういう異常性に気づけると思うんだけどなあ。ゆ..」(2012年7月3日 – 15:00)
usagisau0「さすがにtikubiganiさんの言ってる事は私もわかりません」(2012年7月3日 – 15:03)
ruedrainbow「乳首蟹さん中途半端にコメント消されて恥ずかしい人になってますねw管理者さん全部消してあげてくださいww」(2012年7月3日 – 15:27)

はい、身体を張った大変素晴らしい主張でしたね。自ら無能を晒すのは大変結構なことですが、消さずに放置しておいたらコメント欄がお稚児さんの遊び場に見えてしまうことは確実です。そもそもまとめにツイートが掲載されている本人がそのまとめ記事に書き込み禁止を食らった時点で、よほどのことをやらかしたという自覚があってもいいはずです。

余談ながら、以前の飲酒運転宣言についての追求でusagisau0さんは以下のように受け答えしています。

usagisau0「@rukaakur 自宅で梅酒を飲みながらPSPのリッジレーサーをプレイしていた時のツイートですか?釣りではなく事実です。」(2012年7月3日 – 14:27) Togetterコメント欄より
usagisau0「それにしてもいつのツイートだよそれwwwwwwwwwwwwwwwwwwwトリモチ顔負けの粘着力だなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww必死wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」(2012年7月3日 – 14:28 Togetterコメント欄より)

はい、2012年5月20日23時00分のツイートですね。
リッジレーサーに詳しい方はこの日付を不自然に感じるかもしれません。何しろPSPで発売されたリッジレーサーと言えば2006年9月14日のリッジレーサーズ2が最後ですから、usagisau0さんがお酒飲みながら陽気にプレイしていたのは少なくとも6年前のゲームということになります。

最後に、usagisau0さんのTwitterお隣さんの一人であるygygyu_gu(ゆぐ)さんが素晴らしいコメントを残していたので、これを紹介してエピソード紹介の〆としたいと思います。

ygygyu_gu「なんで話題それてんの?スルースキルないのかよこいつら RT @bluescape735: こえ部で理屈を語らせたら最強と謡われているらしいうさぎさう氏 @usagisau0 のコメント欄での発言が全く論理的でない問題 http://togetter.com/li/330328#c595 …」(2012年7月3日 – 21:45)

スルースキルっていうのは「取るに足らないものを無視する」時に発揮するものなんですが、ゆぐ君はお友達に対して酷いことを言いますね。

現状と今後

かくしてheadgear003さんに「理解者」と認められたsonia_staticeさんは「勘違い」であり、同じく「話ができる人間」と認められたusagisau0さんは「取るに足らない荒らし」であったというオチがついてしまったわけで、headgear003さんはもうちょっと人を見る目を養った方がいいのではと余計な心配をしてしまうところですが、それはそれとしてトレパク問題自体は何一つ解決していないということを忘れてはいけません。
headgear003さんがusagisau0さんの常軌を逸した煽りっぷりに危険を感じてnabe15chisさんを矢面に立たせたくないと感じたのならそれは正しい危機感だと思いますが、あれはusagisau0さんがすこぶる特殊なだけで実際は殆ど誰もusagisau0さんを支持してませんので、headgear003さんはそろそろ落ち着いて対話のテーブルについても良い頃合いではないかと思います。

トレスの疑惑確定は実際どの程度?

トレパク問題としては、今回のものはかなり分かりやすい部類に入ります。結論としては限りなく黒に近い真っ黒です。もはやデータ上は#000000で、実表示の際に液晶のバックライトからわずかに光が漏れているのを指摘して「黒じゃない」と主張しているようなレベルです。

その真偽について、既に2通りの検証画像が上がっておりますので、まずはこちらをご覧ください。

特に2枚目を見ると確定レベルで線が重なっているのですが、これでもまだ分からないという方々もいらっしゃる模様です。
そこで今回、もう一枚用意してみました。

検証画像3

今回のものが下描きからのトレスであるとすると、下描き段階では線が整理されていないために両者それぞれの清書段階で線が確定することになります。そのため単独の検証では微妙に線が一致していないように見えたかもしれませんが、試しに「KOHxxxさんの清書とKOHxxxさんの下描きを重ねたもの」と「nabe15chisさんの清書とKOHxxxさんの下描きを重ねたもの」を用意して見比べてみると、やはりどちらも同等の誤差レベルであり、同じように下描きの特徴が残っていることが確認できます。言わば同じ下描きから別の人が仕上げただけの状態です。
更に、「彼氏の似顔絵を描いたら偶然Twitterの元お隣さんの絵に酷似してしまった」という言い分が自らに追い討ちをかけます。
しかしそれでもnabe15chisさん、headgear003さんのご両人は「100%の証拠じゃない、濡れ衣だ」と強硬に言い張っていらっしゃいますし、一部の第三者の方も「こんなどこにでも転がってるような無個性な構図でトレスだのなんだの言われてもピンとこない」などと述べられています。オーケー分かりました。面倒ですが実際に何%程度確定しているのか計算してみることにしましょう。

構図とモチーフが被る可能性はどの程度か

調査ツールはPixiv。あそこの運営は色々と問題があって信用なりませんが、兎に角沢山の絵が登録されていますので、調査に使えるものと割り切って使います。
調査開始時点でPixivに登録されていた絵の枚数は28,435,034枚。約2800万枚です。「良くある構図だから被って当然」を主張するのなら、2800万枚の中に一枚くらい全く同じ構図がなければおかしいはずです。ひとまず線が重なるかどうかは置いておいて、この2800万枚の中に果たして同じ構図があるかどうかを探します。
探す絵は、今回の2枚の絵に共通する以下の特徴に合致するものです。

  1. 右頬または左頬が前面に見える斜め45度付近の顔
  2. ヘッドフォンを着けている
  3. 手を手前のヘッドフォンに添えている
  4. 同じように前髪が交差している

先程の疑惑画像にはもっと多くの類似点が並びましたが、まず構図の話ですので敢えてそこは妥協して緩い条件で探します。
2800万枚の絵を全て精査するのは現実的ではないので、対象をタグで絞り込むことにします。今回は「ヘッドフォン」タグで5,264枚まで絞り込んでみました。
ヘッドフォンが必ず付いている他のタグとしては、「ミク」タグで検索すると限界の5000ページ=10万枚が出てきます。5000ページというのはPixivのシステム上の表示限界で、5000ページ目の一番古い絵が2011年6月ですので、これを約1年分と見て、2007年から同じペースで投稿が続いているとすると5年分で約50万枚がミクの絵ということになります。ボーカロイドも多種ありますので、ヘッドフォンを着けた人物の画像を全部合計すると70万枚くらいにはなると思います。大雑把な計算ですが、Pixiv2800万枚のうちヘッドフォンを着けた人物の画像が70万枚、つまりこのモチーフの選択される可能性はボーカロイド効果で70万/2800万=1/40程度はある、という概算になります。

さて、ミクタグの画像10万枚を見るのもちょっと現実的ではありませんので、実際にはヘッドフォンタグ約5千枚を目視で精査してみました。その結果、上記第3条件まで合致する画像は177枚、第4条件まで合致するものはわずか1枚でした。
第4条件までの該当作品は琥夢さんのlisten!です。
このようにして上記の条件を満たす絵がヘッドフォンモチーフ5千枚の中に1枚くらいはあることがわかったわけですが、ではこの1枚にトレス容疑が掛けられるかというと、当然のごとく全く線が重ならないので、そんな容疑はかけるだけ失礼です。まだまだ条件を絞り込まなくてはいけません。

とりあえずここまでで第3条件までの一致を構図かぶりと認定すると、人がそれぞれ自由に絵を描く場合今回の構図・モチーフと似た感じになるのは(70万/2844万)x(177/5264)=0.00083=0.083[%](ダブルオーエイティースリー)。良くある構図とモチーフとは言ってもこの段階で1/1000程度の確率であることが分かります。

キャラの造形が丸かぶりする可能性は

次にデザインの話をします。
今回の2つの画像程度に同じ髪形になる確率は、前髪の部分一致だけ見ても1/177程度ですから、他の部分のスタイルや長さを考慮に入れると1/1000にも満たないでしょう。
標準的2次元的デザインの顔立ちですので、このタイプの輪郭を選ぶ可能性は1/10程度はあるかもしれません。しかし今回の場合は輪郭が完全一致しますので、同じパターンの中でも選別精度を上げて1/100とします。
鼻の位置、形、大きさが被る件については、これも二次元の省略が入っていますので、1/50くらいでかぶるかもしれません。
眉毛の形状が一致するのは、今回は普通の細線ですので、1/5程度としておきましょう。
目のデザインが全て被っている問題は、標準的パターンですので、1/50程度とします。ただし問題は表情の方にも引きずります。
手も「見る限り全く同じ大きさ」という結果が出なければいけません。それぞれの指の長さまでぴたりと一致させる必要がありますから、まず中指の長さが一致するのが1/10、他の指との長さバランス一致で1/10、手の甲のサイズ一致で1/10で合計1/1000程度でしょうか。
更に、nabe15chisさんはheadgear003の似顔絵としてこれを描いた筈です。リアル人間と二次元キャラでは二次元キャラ同士が似るより難しいため、更に補正が必要です。しかし本人の写真を検証に並べずに勝手に厳しい数字にするのも可哀相ですので、ここは「似せるか省略するかの二択で省略を選んだ」と仮定して1/2にしておきます。
以上を合算して、デザイン・造形バランスがぴったり一致する可能性は1/(1000x100x50x5x50x1000x2)=4.0×10-13=4.0×10-11[%]という数字が出ました。

シーン設定が全て丸かぶりする可能性は

まず対象を捉える角度は45度パターンの一種ですが、典型的パターンであっても描くのは人間ですので、ちょっとずつ角度が違ったりします。これを線がびしっと重なるくらい同じにするという課題は、カメラで人形を撮る場合ですら困難なことです。上下左右1度を下回る角度誤差、距離もある程度合わせないと同じに見えません。ましてや手描きであることを考えると、まあ1/50もあればいい方ではないかと思います。
顔で表情を表しているのは目と眉毛です。これがほぼ完全に一致しています。それほど珍しい表情ではないことと、多少のずれを考慮して、1/50程度とします。
更にフレーム内に手が入っています。手は顔に対して自由に動きます。全く同じ手の形で全く同じ位置にあるというのがまず稀なことです。177枚の構図かぶり画像の中でもほぼ同じ表情をつけてあるのは10枚程度で、位置まで一致しているものは一つもありませんでした。つまり手の表情と位置がぴたりと一致するには1/177未満、大目に見て1/500程度といったところでしょうか。
ついでに首の下の影を見ると、光源の角度が一致しています。イラスト的典型的パターンというのもあるので多少はかぶりやすいと思いますが、それでもここまで重なるのは1/10も無いでしょう。
以上を合算して、角度や表情などのシーン設定が丸かぶりする可能性は1/(100x50x500x10)=8.0×10-8=8.0×10-6[%]という数字が出ました。

手描きであるための誤差を考慮する

ここまで条件を揃えても、両者が手描きで絵を描いたことを考慮するとその分の誤差というものが発生します。全く同じキャラと全く同じ構図と全く同じポーズを用意しても、線が一致する確率は本人でさえ1/100がいいところ、赤の他人なら1/1000以下でしょう。
ただまあ、描画の際の誤差や歪みが逆に振れてデザイン面での誤差を吸収するパターンが無いとも言えませんし、他人も沢山探せば本人に近い特性の人がいるかもしれませんので、ここは奇跡的に本人と同等の1/100=1.0[%]程度であるものとします。
この件については詳しいまとめがありますので宜しければどうぞ。→なぜ「線画が一致するとトレス疑惑を持たれるか」をかいつまんで説明

結局何%確定なのか

これまでの全ての「偶然」が同時に発生する確率を計算すると、2.6×10-25=2.6×10-23[%]という数字が出ます。大雑把な計算でしたので何桁かずれる可能性はもちろんありますが、基本的に全部甘めの数字を入れましたので、数値を厳密化するとより一層絶望的な数字になるだけです。ともあれ、今回はこの甘めの「1回あたりの発生確率」を採用することにします。
通常はこれを世界人口の70億人が一人につき1000枚程度描くとして、7兆回の試行ができますが、今回は偶然Twitterのお隣さんということですので、世界人口の代わりにお隣さんの人数を採用します。今となってはnabe15chisさんのTwitterフォロー数は分かりませんが、彼氏であるheadgear003さんのフォローとフォロワーが概ね300人前後ですので、同様に300人程度とみなします。つまり全員が1000枚ずつ描いたとして30万回のくじが引けますね。

準備運動としてまず「Twitterお隣さんの誰かと大まかな構図とヘッドフォン(=先程の構図・モチーフ条件1~3)だけが偶然被る確率」を計算してみます。これは1-(1-0.00083)300000 = 1-(1.3×10-108) = 0.9999999999…(小数第106位まで9が続く) = 99.99999999…(小数第104位まで9が続く)[%]となります。ほぼ100%という数字ですので、これだけ数があれば被りが発生しない方がおかしいという結果です。逆に疑惑確度は1.3×10-106[%]しかなく、やはり構図・モチーフかぶり程度では疑惑と呼ぶのは失礼というものでしょう。

では本番の「Twitterお隣さんの誰かと上記構図・モチーフ・キャラ造形要素、シーン設定要素、描線誤差が一致する確率」を計算してみましょう。これは1-{1-(0.00083×4.0x10-13x8.0x10-8x0.01)}300000 = 1-{1-(2.6×10-25)}300000 = 1-{0.99999999999999999999999974}300000 = 1-0.999999999999999999921 = 0.000000000000000000079 = 7.9×10-20 = 7.9×10-18[%]。疑惑確度は100-7.9×10-18[%] = 99.9999999999999999921[%]です。純度が高いことで有名な玉鋼でさえこんなトチ狂った精度は求められません。もう面倒だから有効数字3桁くらいにして100%って言って楽になりましょうよというレベルです。

参考までに、比べる相手がTwitterのお隣さんという限定ではなく全く無関係の人とした場合、「上記構図・モチーフ・キャラ造形要素、シーン設定要素、描線誤差が一致する確率」は1-{1-(0.00083×4.0x10-13x8.0x10-8x0.01)}7000000000000 = 0.0000000000019 = 1.9×10-12 = 1.9×10-10[%]となります。いいですか、仮に世界中の人が1000枚ずつ絵を出して見比べる大イベントを開催して7兆枚全ての絵を見比べたとしても、トレスや模写を一切しなければ今回のようなトレス認定をされる確率は1.9×10-10[%]程度しか無いわけです。「俺も絵を描いてるけどこの程度でトレス認定されるんじゃ絵なんて描いてられないぜ」なんていうのは全くの杞憂ですから、どうぞ安心して絵を描いていて下さい。

条件 偶然発生率 疑惑確度
Twitterお隣さんの誰かと構図・モチーフがかぶる 99.9999999999999…(小数第104位まで9が続く)[%] 1.3×10-106[%]
Twitterお隣さんの誰かと今回レベルで線が一致 0.0000000000000000079[%] 99.9999999999999999921[%]
世界中の誰かと今回レベルで線が一致 0.00000000019[%] 99.99999999981[%]

総評

今回もレビュー形式ですので、一応評点をつけてみます。

満足度 450/1000

大暴走したheadgear003さんを筆頭として、通常ありえない発言がものすごいペースで連発されたという意味ではある種ツッコミ甲斐があって面白く、話題の興味深さやまとめの完成度も高評価なのですが、いかんせん現時点で被害者が救済されていないので「面白かった」で終わることが出来ず、満足度という点では低くならざるを得ません。
1日も早く問題が解決することを祈っています。

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レビュー : 飛行迷宮学園ダンゲロス―『蠍座の名探偵』―

ソロモンよ(中略)おはようございます、松下です。
時間の都合で暫くぶりになっておりますが、今年もダンゲロスの季節がやってまいりましたので、張り切ってレビューしてみたいと思います。レビュー対象は架神恭介(かがみきょうすけ)さんの講談社BOX第2弾、「飛行迷宮学園ダンゲロス―『蠍座の名探偵』―」です。

基本情報

  • 飛行迷宮学園ダンゲロス―『蠍座の名探偵』―
作品概要
作品名飛行迷宮学園ダンゲロス―『蠍座の名探偵』―
著作架神恭介(かがみきょうすけ)
販売元講談社
レーベル講談社BOX
作品形式文芸、小説、ライトノベル
流通形態商業
原作es(原案)
原画門脇聡(かどわきさとし)
初出2012年6月2日
対象年齢青年向け

まずパッケージを見てみる

前作でも気になるフレーズ満載だったBOXパッケージ、今回も大層凝っております。

BOXパッケージ

まずは帯のアオリ部分から。

虐殺世界の幕開け――、異能スプラッタ・ミステリ!!

無限の攻撃力と防御力 VS. 勝利を約束された主人公の力!!!
殲滅をかけて殺しあう『転校生』と番長グループ。惨劇と混乱の果てで辿りついた「真実」とは――!?

異能バトルとスプラッタはダンゲロスの基本で、絶妙な伏線と回収も前作の時点で既に出来ていましたが、本作では謎解きを主軸に据えてきています。
そして何より気になるのがいわゆる「絶対無敵の転校生VS絶対勝利の主人公」の部分です。他作品で言うと近年めだかボックスあたりでも主人公補正の理不尽さについて色々と語られていましたが、ダンゲロスでもダンゲロスならではの形で、ミステリという主題に半ば反するテーマとしてこれを織り込んできました。本作の見どころの一つです。
また、ダンゲロスのダンゲロスたる根源的性質というか、魔人たちは殺人犯探しをしながらもそれはそれとして敵は全力で殺すので、そういう意味でも主題に反しかねない性質を持っています。そのため、本当にミステリが成立するのかいささか不安なところがあり、実際途中で少々尺度が怪しくなりかける部分もありましたが、最終的にはきちんと収拾をつけており、何だかんだで架神さんやesさんの構成能力は大したものだと思いました。

表紙と裏表紙には本文の抜粋がそのまま掲載されています。

そう、ここは上空五〇〇メートル。番長グループ一年、魔人愁い崎トリコの能力、『ピーターパン症候群』。彼女は一定の土地を宙に浮かせることができる。
私立天道高校はいま、東京都上空で孤立していた――。

――もしもこれが物語だとするならば……。
果たして今回の主人公は本当に大銀河超一郎なのだろうか?

「小生と共に最強を目指すクワガタはいるか!」

ミステリの舞台となるクローズド・サークル(脱出不能領域)を作る仕掛けであるピーターパン症候群の説明の一節、大銀河超一郎(だいぎんがちょういちろう)が主人公補正を発揮するための条件と思しき記述、そして何より謎の「クワガタ」。これは配置と一人称で分かる通り上部丸囲みの鵺野蛾太郎(ぬえのがたろう)の台詞なのですが、これが本編内容にどう関わるのかパッケージの時点で想像できる人はまずいないと思います。

最後に裏表紙のあらすじです。

「魔人」と呼ばれる異能力者たちが集う私立希望崎学園「番長グループ」が、魔人ゼロを学園方針に掲げる天道高校(てんどうこうこう)に乗り込んできた!
彼らは仲間を殺したという「犯人」の引渡しを求め、ついには一般生徒たちへの虐殺を開始する。
頼れるクラスメート・白金遠永(しろがねえんと)とともに脱出を試みる鈴木三流(すずきみつる)だが、ようやく死地を潜り抜けたその瞬間、学園は上空五〇〇メートルに浮かんでいた……。

つまり本作の主題は謎解きに加えてサバイバルでもあることが分かります。
これについては公式サイトの著者メッセージに記述があり、

今回の狙いは二点。まず一つは、魔人対魔人の戦いがメインとなった前作では描ききれなかった「人間と魔人の戦力差」を表現すること。そのため、今回は魔人ならぬ人間が舞台に多数登場します。

と述べられています。
その通りに、序盤はなかなか絶望的なシチュエーションが描写されています。魔人同士の戦いでも大概即死するのに、これが一般生徒となるとたまったものではありません。

今回の特徴

ダンゲロスというものをもう少し幅広いユーザー層に訴えかけてみる試みなのか、今回結構本気で作風を変えてみたらしく、前作の戦闘破壊学園ダンゲロスと比べて多くの異なる特徴があります。

ページ数半減で気軽に読めるように

書籍実物を見て一発で気付くのですが、物理的な厚みが半分になっています。実際にページ数を確認してみると、前作の戦闘破壊学園ダンゲロスが516ページというポケット辞書並の厚みであったのに対し、今作は半分以下の228ページというまるで普通のライトノベルのような厚みで、随分軽くなっています。ただしお値段は前回1700円+税に対し今回1200円+税で半減とはいかず、やや割高ではあります。
ともあれ、前作はその驚異的厚みのせいで読み始めるのにある種の覚悟が要りましたが、今回は普通のライトノベルを読むくらいの軽い気持ちで読めるようになりました。ボリューム減は前作ファンなどのディープな読者層にはやや物足りなく感じるかもしれませんが、ライトノベル・ダンゲロスを初めて読む読者には適度な分量になっていると思います。

エログロ封印で山の手育ちの清楚なお嬢様が読んでも大丈夫

ページ数半減以上に驚くべき変化として、今作では前作に満ち満ちていたエログロ要素が激減しており、多少作者が我慢しきれずに漏れ出している部分はありますが、ページ減と併せてかなり読みやすくなりました。公式サイトの著者メッセージの続きにはエログロを減らした理由が述べられています。

もう一点は前作『戦闘破壊学園ダンゲロス』に寄せられた数多くのコメント、「面白かったけど人にはオススメできない」を重く受け止め、体液を少なめにした点です。山の手育ちの清楚なお嬢様でもゲロまでは吐くことなく読める作品になっているかと思います。その分、次回作では前作以上に「オススメできない」シロモノを書くつもりですので、まぁ、今作は気軽に楽しんでいただければ、と。

とのことで、今回に限って門戸を広くしてみただけで、やっぱり次回はまた普段通りにエログロ路線で行く模様で安心しました。というのも、確かエログロは架神さんの執筆モチベーションの維持に必要不可欠な要素だった筈で、今回封印して大丈夫だったのかしらということで、これについては月刊ダンゲロス #07(2011年11月号) ダンゲロス漫画化記念インタビューで回答されていました。

Q.以前エログロ抜きではモチベーションが沸かないと仰られていた気がしますが、小説第二段の主なモチベーションは何ですか?
A.この機に乗じなければ、的な。エログロないのでモチベはそんなに続かないから、今回は短いの書きます。ちょっと気を抜くとすぐエログロ書きそうになるのを必死に堪えながら書いてる。

ページが減ったのは読みやすくするためかと思っていたら、単にモチベーションが続かないからというのが大きな理由のようですね。

ところで今回グロ成分が減ったとはいえ、能力者達が一切妥協せず本気で殺し合う「命がライトなノベル」であるライトノベル・ダンゲロスの作風は健在で、それどころか「名探偵あるところ殺人事件あり」の法則との相乗効果か、或いはページ数が減って物理的にも軽くなったせいか、むしろ前作以上のペースで人がSATSUGAIされまくりますので、そういった面での心配はありません。ただ、エログロが減った分だけ前作にあった混沌・狂気成分が大分減っておりますので、もっともっとディープにダンゲロスの本格的な狂気の世界を味わいたい、という場合は普段の路線のものを読んだ方がしっくりくるかもしれません。

ミステリというダンゲロスの新たな一面を見せる

前作バトル路線だったのに今回いきなりミステリ路線になってしまったことについても大きな相違点と言えますが、テーブルトークゲーム版ダンゲロスwikiを見る限り小説化以前の段階でバトル以外のさまざまな路線が試行されています。他にも、紙の書籍にこそなっていませんが、既にダンゲロス・ベースボールという作品も発売されており、つまり今回についても路線変更というよりダンゲロスが内包する違った側面を切り出してきたと言った方が良いかもしれません。

回想が減ってストーリー進行がスピーディーに

本編の進行ですが、前作は現状進行と回想を交互に行うことで伏線を張りつつ、或いは隠された手札を徐々に明かしながらじっくり進むという方式になっていました。これは掘り下げという面においては確かに有効で、最後まで読むとなるほどなーとすっきり終わることが出来たのですが、いかんせんページが莫大な量になってしまい、たびたび回想が挟まるせいでさくさく本筋を読み進められないという難点を同時に抱えていました。
これに対し、今回は回想などは控えめにして現状進行と視点変更を主軸にどんどん進めていく形式に変わりました。脇役クラスのキャラの掘り下げは浅くなってしまいましたが、ページ数が減ったことも手伝ってさくさくと先に進む感触があり、ライトノベル・ダンゲロス入門用としても良い構成になっているのではないかと思われます。
ただ今回の構成にも多少の難点はあって、章立てが40から5に減ったことで検索性が悪くなるという結果を生みました。まあ、どちらかというと今回が普通で前回の章の数が多かったのですが。

舞台は前作の並行世界

世界観設定は基本的には前回と一緒の魔人世界なのですが、全くの同一世界というわけではなく、前回説明された転校生の世界から見て無数にある並行世界の一つ、ということになっています。
前作に登場していた夜夢(よるむ)アキラや範馬慎太郎(はんましんたろう)が引き続き登場していますが、彼らも並行世界の同一人物という扱いのようです。

表紙・挿絵のイラストレーター交代、挿絵増量

他に、イラスト担当が左さんから門脇聡さんになっています。個人的には左さんの絵柄の方が好きですが、新しく作画監督の門脇さんを引っ張ってきたというのが侮れません。架神さんにはこの調子でどんどんミラクルを起こして行っていただきたいと思います。
尚、全体のページ数は516→228で半分以下に減りましたが、挿絵はむしろ倍以上に増えて、4枚→11枚となっています。勿論過剰なエロやグロはありません。

TSF該当作ではなくなった

単にこのレビュー記事における扱いの違いですが、前作では主人公の能力からTSF該当作となっていましたが、今作では性転換要素が登場しないため、カテゴリや記事タイトル接頭辞を「TS/TSFレビュー」から「レビュー」に変更しています。

適度に整理されたキャラ

前作では50人を超えるネームドキャラがところ狭しと暴れまわっておりましたが、今作ではページ数半減に伴いネームドキャラも適度に減って25人程度となっております。
しかし本作には利便性という面での難点が一つあります。登場人物の名前が個性的なのは良いのですが、今回は個性的すぎて読みづらく、その割に人物紹介に読み方の記載が無くて、作中で最初に登場する部分だけに振り仮名が振ってあるのです。そのため、名前が覚えづらいキャラが登場するたびに「このキャラの初登場シーンはどこだ」と何度も探す羽目になりました。これは次回何とかしてほしいところです。
そういうわけで、補足として以下の紹介画像に名前と読み方を記載しておきますので、読み方に迷った場合にご活用ください。

飛行迷宮学園ダンゲロス表紙

上の画像が表紙(+名前紹介)です。前回が熱血バトル路線の炎燃え盛る表紙だったのと比べ、今回は曇り空で彩度が低めのいかにもミステリといったカラーバランスになっています。また、表紙に主人公がいるところも相違点です。
表紙で特に目立っているのがいかにも少年漫画の主人公のような風貌の大銀河超一郎(だいぎんがちょういちろう)と大正名探偵のような風貌の鵺野蛾太郎(ぬえのがたろう)。
若干意味は異なりますが、本作は『主人公』対『名探偵』という対立構図が重要な要素になっています。一番奥に『蠍座の名探偵』が顔を隠して描かれており、その正体は終盤まで謎に包まれています。

飛行迷宮学園ダンゲロス挿絵1

丁度希望崎学園番長グループの大半が揃った挿絵がありますので、こちらも名前付きで紹介します。
世紀末ファッションのハートさんのようなモヒカンがまだなんぼかまともな人間に見えるという時点で激しくカオスな状態ですが、この13名が天道高校に押し掛けたスターティングメンバーです。学生の中に動物が混ざってる、というのはクロマティ高校あたりで既に使われているネタですが、それどころか戦車と一体化した人間さえいます。その名も片平大砲(きゃたぴらかのん)、能力は『体感巨砲主義(たいかんきょほうしゅぎ)』で、戦車が性的に大好きなあまりに戦車と一体化して年中性的快感を得ているといういかにもなダンゲロスキャラです。彼女には今回のベストネーミング賞を差し上げたいと思います。
片平大砲(きゃたぴらかのん)の他にも大銀河超一郎(だいぎんがちょういちろう)あたりかなりのカリスマ主人公っぷりだと思いますが、それもそのはず、「最強っぽいキャラの名前を考えろ、最強だと思った人の分だけ肉を食わせてやる」というテーマのもとに生まれた奇跡の名前なのだそうです。
この13名の面子の中で副番長の真野五郎(まのごろう)はそこそこ重要キャラなのでいいとして、何故か特に重要でないポイズンジャイアントパンダも表紙に出ていて、しかもパンダの方に丸囲みがあり、その上BOXパッケージにまで記載されています。まあ何故かとは言っても表紙にセーラー服のパンダがいたら手に取った人が「これは何だ」と興味を惹かれることもあると思いますし、恐らくそういったツカミとして機能しているのではないかなあと勝手に思っています。片平大砲(きゃたぴらかのん)もこっそり表紙にいますが、パンダの土台になっている戦車部分が見えるだけで顔は出ていません。

ちなみに前作の『転校生』であったユキミさん、ムーさん、黒鈴さんがそうであったように、今回のヌガーさんも架神さん周辺の実在の人物のハンドルネームです。ただしチグリスに関しては新しく作った名前のようです。
他にも、過去に超一郎に撃退された名前もわからない『転校生』というのがいますが、あっさり魔人に撃退される『転校生』といえば、前作も同じポジションだった鏡介のことではないかなあと勝手に思っています。

第三次において鏡介は、戦術的に圧倒的不利である生徒会にとっては最後の切り札、番長グループにとっては大いなる脅威と目されていたが、実際のゲームでは登場直後に殴られて瀕死となり、そのままゲーム終盤まで放置。両陣営から冷笑された。番長グループの勝利が決定した後、プレイヤーからは「転校生がかわいそうになってきた」「殺すことは簡単だが、むしろ生かして帰してあげよう」「お土産に鏡子で抜いてあげようか」などという話が出てきて、結局、転校生は殴られて瀕死になった挙句、鏡子に股間をまさぐられておうちに帰ることとなった。これにより「転校生=ヘタレ」という印象がプレイヤーの中で根付き、以降、凶悪転校生「野獣牛兵衛」の登場まで転校生が脅威と認識されることはなかった。
鏡介はその後もヘタレの代名詞として事あるごとに取り上げられ、プレイヤーキャラ、転校生として複数回登場。外伝やTRPGでの登場もしばしばで大抵はロクでもない目に遭っている。

絶対に知っておきたい魔人10選より抜粋

見どころ目白押しのダンゲロス・ミステリ

本作では主題となる殺人事件の犯人探し以外にも幾つもの謎が絡み、それぞれが大きな見どころとなっています。
以下では、「クワガタ」の件を除き最終的な解答には触れませんが、中盤~終盤あたりの重要な情報に触れますので、内容の一部を非表示にして記述します。

「白金遠永(しろがねえんと)」とは

まず、「白金遠永(しろがねえんと)」とは何者なのか。

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なお、本編の内容とは全く関係ありませんが、白金遠永(しろがねえんと)という名前はダンゲロスプレイヤーの白金(しろがね)さんとENT(エント)さんを組み合わせて作られたものだそうです。

「報酬」と「告白」

前作同様、『転校生』を召喚するには任務完了後に人間一人を「報酬」(≒生贄)として差し出さなければならないわけですが、果たしてその「報酬」は一体誰なのか、それ以前にシンリ達4人の本当の愛憎関係は一体どうなのかといった謎があります。
中学時代は仲の良かった4人のうち、天道高校に進学した鈴木三流(すずきみつる)[男]、白金遠永(しろがねえんと)[男]、南崎(みなみざき)シンリ[女]。一人だけ希望崎学園に進学した静夜宮夢路(しずよみやゆめじ)[男]。
中学時代の最後に静夜宮夢路(しずよみやゆめじ)が南崎(みなみざき)シンリに告白したことによって4人の関係は変質し、高校進学を経て最終的に今回の事件へと繋がっていくことになります。

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「クワガタ」

蛾太郎「小生と共に最強を目指すクワガタはいるか!」
というBOXパッケージの一文が強烈な謎臭を放っていますが、この台詞は今作中盤の122ページに登場します。

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『主人公』対『名探偵』

そして遂に姿を現す伝説の番長・大銀河超一郎(だいぎんがちょういちろう)。絶対勝利の力、主人公補正をその身に受ける『ヒロイズム』という魔人能力を引っ提げて、物理無敵の『転校生』鵺野蛾太郎(ぬえのがたろう)との一騎討ちを演じます。

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最初に言ったことが一番大事

「最初に一番重要なことを述べる」というのが架神さんがよく用いる手法ですが、今回も例に漏れず効果的に使用されています。前回のような1行のエピグラフではなく2ページにわたる「はじめに」という文面が提示されています。

「ミステリの世界へようこそ!
 皆さまがこれから足を踏み入れるのは、『殺人事件』『被害者』『犯人』『クローズド・サークル』、そして何より大切な『名探偵』に彩られるミステリの世界です。多くの登場人物たちが、嘆き、悲しみ、怒り、錯綜する感情の中で謎を追い、ある者は新たな事実に気付き、ある者は途中で斃(たお)れながらも、確実に事件の真相へと近付き、見事、『犯人』とその思惑を暴いてくれることでしょう。途中、回り道に見えるエピソードも、不必要に思われる人物もいるかもしれませんが、全ての人達には等しく役割があります。一見犬死にに見えようとも、一人一人が僕のミステリを構成するための大切な登場人物なのです。
 ですが、もちろん何にも増して大切なのは『名探偵』です。『名探偵』がいなければミステリの世界が幕を開けることも決してありません。『名探偵』は、探偵がその役に就(つ)くのが一般的ですが、とはいえ、探偵のみが『名探偵』である必要もありません。刑事であれ、小学生であれ、家政婦であれ、いえ、その場に居合わせただけのただの一般人であっても、名探偵たりうる知性と立ち位置を備え、事件を解決に導くのであれば、それは立派に『名探偵』なのです。『名探偵』に始まり『名探偵』に終わる。ミステリとは、実は『名探偵』のためにこそ綴(つづ)られる世界なのかもしれませんね――。
 おっと、前置きが少し長くなってしまいました。僕の退屈な独り言に、これ以上、皆さまをお付き合いさせるのも申し訳ありません。皆さまとは、最後の方でもう一度お会いすることになるでしょう。それまで、暫(しば)しの、お別れ……。
 それでは皆さま。心の準備はよろしいですか? 行きますよ。
 虐殺の世界の幕開け――、

『蠍座の名探偵』
 スタートです!」

この文面、一見すると今回ガラッと作風を変えたダンゲロス・ミステリ編の前口上のようにも見えますが、その割には『名探偵』というフレーズが過剰に連呼されています。これは今回の最重要フレーズに違いありません。更に気をつけて見てみると、序文全体が「鍵括弧」で括られていることが分かります。では、『名探偵』こそが最も大事であると念を押す発言主は一体誰なのか。
そして『蠍座の名探偵』とは一体何のことなのか。登場人物一覧を見る限り、蠍座生まれは10/26の鈴木三流(すずきみつる)、11/20の白金遠永(しろがねえんと)、11/4の愁(うれ)い崎(ざき)トリコ、10/27の森園(もりぞの)モリオ、そして11/3の鵺野蛾太郎(ぬえのがたろう)が該当します。

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新勢力

ダンゲロスシリーズを通じた流れについてですが、前作では『転校生』の世界と「識家」についてある程度の説明があり、今回更にそれが掘り下げられたことで、その識家に対抗する新たな勢力、「スズハラ機関」の存在が仄めかされます。この調子で掘り下げが進むと、次回かその次あたりでは現在水面下で動いているスズハラ機関と『転校生』との抗争が本格的に扱われるかもしれませんね。
…と思っていたら、飛行迷宮学園発売以前の月刊ダンゲロス #07(2011年11月号) ダンゲロス漫画化記念インタビューで既に回答されていて、どうやら5作目あたりで衝突するようですね。

Q.識家とスズハラ機関ってかがみさんのなかではどっちが強いんですか?
A.そのへんは小説第五作目で書く予定。

なお、2010年3月20日の架神さんの日記では、スズハラ機関について以下のように説明がなされています。

※スズハラ機関:誰かが突然言い出した謎の秘密結社。ダンゲロス世界で暗躍しているらしい。特に決まった設定があるわけではないので、みんなで適当に設定を追加しながら育てている。

同様に、月刊ダンゲロス #07(2011年11月号) ダンゲロス漫画化記念インタビューでは以下のように述べられています。

Q.スズハラ機関ってどの程度の規模なの?
A.オレが教えて欲しいよ……!

このスズハラ機関がどのようなものなのか、5作目までにどう育つのか、作者自身にすら予想がついていないようで、それを最終的にどうまとめるのか今から楽しみです。

些細な突っ込み

教室の2階や3階から校門あたりにたむろしてる集団に注目すると、必然的にその外側の道が無い=敷地が浮いていることに気付くと思うんです。

総評

前作の「面白いけど人に勧められない原因」となっていたエログロ要素をあらかた封印し、言わば作者が本気を出せない状態であるにも関わらず、それでも読みごたえのある内容として、しかも前作より読みやすく作られています。そのおかげでダンゲロス固有の濃さが多少薄まってしまっている感はありますが、その濃さも勧められない原因に入りかねないものでしたので、今回に関してはむしろ良い方向に作用するのではないかと思います。
独特の世界観や魔人の境遇についても前作ほど詳細ではないものの十分に説明されてますし、ダンゲロスの最初の一冊として勧めるのに無理のない内容となっているのではないでしょうか。ミステリとしても良く出来ていると思いますが、いかんせん私はミステリ小説を殆ど読まないので、これについては私の評価を当てにしない方が良いかもしれません。

なお、人に勧める場合を抜きにして個人的な感触はどうかというと、前作ではグロ要素が濃すぎ、今作ではエロや狂気の要素が若干薄いので、両者の中間あたりの作風も一度読んでみたい気がします。また、今回もキャラは十分に個性的ですが、前作に比べると明らかな狂人が少なく、鏡子さんレベルまで愛着の湧くキャラもいないように感じられました。
以上をもちまして、以下の評点を奉納いたします。

満足度 885/1000

前作と比べるとミステリ要素でプラス、グロ軽減でプラス、キャラ不足(というより前作がすごすぎた)でマイナス、バトル不足でマイナス、エロ・狂気・悟り不足でマイナスとして合算した結果、僅差で前作が上といった評点ですが、それでも毎回コンスタントにこのレベルの点数が出るというのは驚異的なことです。
今年も大変楽しませていただきました。

なお、レビューが久しぶりになるのでこれまでのレビューを一覧してみたところ、評点の分布がやや高い方に偏っていたので、全体的に50点ほど低い方に分布が広がるように微修正しました。今後も気まぐれで点数を変えることがあると思いますが、所詮個人の満足度・お気に入り度の話ですので、悪しからずご了承くださいませ。

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響 2nd Seasonテキストサンプル

おはようございます、松下です。
近頃進捗報告が滞っていますが、当サイトの制作中TSF作品「響 2nd Season」のプロローグから序盤にかけてのテキストが一応の体をなしてきましたので、作風のサンプルとして公開しておきます。

  • 暫定の内容であるため、最終的に作品公開されるものとは大きく異なる可能性があります。
  • 最終的にADV形式に落とし込む予定ですので、小説形式と台本形式の中間のような体裁になっています。
  • 性行為の内容は脱衣3回、自慰1回、前戯2回、疑似性交1回だけです。まだ本番に至っていません。
  • 内容は18禁ですが、テキストのサンプルなので、絵が全くついていません。
  • まだ序盤ですが、文章量が8万文字ほどあります。この時点で一般的なライトノベル1冊の8割程度の長さです。

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レビュー : 彼女は高天に祈らない -quantum girlfriend-

おはようございます、松下です。
今回は引き続きエスクードの水鼠さん原画ゲーム、「彼女は高天(そら)に祈らない -quantum girlfriend-」の紹介をしてみたいと思います。英雄×魔王から本作までの間にファンディスク含めて他に3本ほどエスクードの水鼠さん原画ゲームがあり、紹介の順番が前後してしまうのですが、折角の新発売ゲームなので今のうちにやっておきたいと思います。

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レビュー : 英雄×魔王

おはようございます、松下です。
用意に大分時間がかかりましたが、今回は予定通り、水鼠(みずねずみ)さん原画の商業ゲーム第1弾、「英雄×魔王」のレビューを行います。
印象はともかく内容を正確に覚えてなかったのでスクリーンショット収集がてらもう1周してみましたが、案の定丸一日かかりました。フルプライス作品だけあって、なかなかのボリュームです。

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レビュー : 水鼠さんのミニゲームシリーズ

おはようございます、松下です。
本日のレビューは特定の作品や一貫したシリーズではなく、水鼠さんが同人で発表されていた一連のミニゲームについて触れたいと思います。
何故今なのかというと、水鼠さん原画の新作エロゲが近日発売なので、今のうちに過去作品のレビューをやっておこうかなと。

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TS/TSFレビュー : 目覚めたら、ボクが可愛い女の子

おはようございます、松下です。
後がつかえてますので、本日は続けてもう一作紹介してみたいと思います。
今回紹介する作品タイトルは「目覚めたら、ボクが可愛い女の子」。18禁TSFです。

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TS/TSFレビュー : カドゥケウスの呪い

おはようございます、松下です。
このところあまりレビューをしていなかったのでレビュー候補が色々と溜まってきておりますが、試しに数えてみたら30件を軽く超えていたので、無理が無い程度にぼちぼち消化していきたいと思います。
さて、今回のレビュー対象は「カドゥケウスの呪い」です。前回の逆転!武塞学園~女体化副番長~に続き、同人18禁TSFです。カドゥケウスの呪いは2005年の発売以来DLSiteで販売数が4千を超えており、同人TSFでは結構有名な部類に入る作品だと思います。

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TS/TSFレビュー : 逆転!武塞学園~女体化副番長~

おはようございます、そろそろ忘れられてそうな気がしますが、TSF愛好家兼TSキャラの松下です。
またしばらく空いてしまいましたが、久しぶりにコレだというTSF良作を発掘したので、レビューをかましてみたいと思います。
タイトルは「逆転!武塞学園~女体化副番長~」、同人エロゲです。

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V-Ray 2.0 GPUレンダリングの問題解消とその実行速度について

おはようございます、松下です。
前回新PC Roheisen4でV-Ray GPUレンダリングが動かない、と書きましたが、その原因が判明しましたので報告いたします。
思い当たる節を一つ一つ確認してみたところ、Virtuのせいではなく、グラフィックカードとIntel HD Graphicsの併用のせいでもなく、GPU世代の混在が原因でもなく、QuadroとGeForceの混在が原因でもなく、最終的に単にQuadro CXの最新ドライバ275.89が駄目なだけでした。これを一つ前の267.66に入れ替えてみたところ、あっさりGPUレンダリングが走るようになり、それから他の条件も全部元通りにしましたが何の問題もありませんでした。

というわけで無事動くようになりましたので、各グラフィックカード、CPUを用いてレンダリング実行速度を記録してみました。

CPU/GPU レンダリング時間 処理速度(※1) 最大消費電力 処理速度/最大消費電力
Core i7 920 140秒 714 130W 5.49
Core i7 2600K 119秒 840 95W 8.85
Quadro CX 88秒 1,136 150W 7.58
GLADIAC GTX 285 (推測値)(※2) 55秒 1,813 183W 9.91
GLADIAC GTX 560 Ti 41秒 2,439 170W 14.35
Quadro CX + GLADIAC GTX 285 40秒 2,500 333W 7.51
Quadro CX + GLADIAC GTX 560 Ti 33秒 3,030 320W 9.47
GLADIAC GTX 560 Ti x 2 (推測値)(※2) 24秒 4,134 340W 12.16
  • ※1 : 処理速度
    処理速度はレンダリング時間の逆数となるため、
    [処理速度] = 100,000 / [レンダリング時間]
    として計算。10万というのは単に結果の桁数が丁度良くなるようにしたもの。
  • ※2 : 推測値
    [Quadro CX + GLADIAC GTX 560 Tiの処理速度] = ([Quadro CXの処理速度] + [GLADIAC GTX 560 Tiの処理速度]) x 0.848
    となったため、デュアルGPUレンダリング時の処理速度は合計処理速度の84.8%程度になると仮定し、他の実測結果から算出したもの。

結局のところ、現在銑鉄計画(ローアイゼン・プロイェクト)の制作環境に存在するCPUやGPUの中では実行速度も電力効率も最新世代GPUであるGTX 560 Tiが圧倒的という結果が出ました。
ただしレンダリングが速いとはいえ、GPUレンダリングにはV-Rayネイティブのエレメント以外はレンダリングに反映されない、VGAそれぞれのメモリにシーンデータが入りきらないとレンダリングできない、といった面倒な制約があります。そのため、設定を詰める手間を考慮するとCPUレンダリングを使った方が早いという場合もあります。
また、今回のレンダリング結果の影のあたりを見るとGPUレンダリングの方が大分粗いので、同等の品質になるように調整した場合はもっと差が縮まるものと思われます。
Core i7 920とCore i7 2600Kで大した差が出てない点については、Core i7 920の環境ではメモリがトリプルチャネル動作でPC3-10600 x 3 = PC3-31800相当であったのに対し、Core i7 2600Kではデュアルチャネル動作でPC3-12800 x 2 = PC3-25600相当となっているところが少なからずボトルネックになっているのではないかと推察されます。
調達価格が20万円近いQuadro CXの処理速度スコアが同世代のGLADIAC GTX 285と比べても振るわない件については、やや残念感がありますが、そもそもQuadroというのはCuda/OpenCL処理に最適化されたものではなく、OpenGLインターフェイスの動作を正確に行うためのものですので、この結果も致し方なしと言ったところです。むしろそこを補う役目も兼ねてGLADIAC GTX 285を併設していたので、それでスコアが倍以上になれば意図通りであるとも言えます。

なお、以前VRay 1.5の時にCore i7 920で同じメモリを搭載して同一内容のレンダリングを行った際、現在の140秒よりも大分早い80秒という記録が出ているのですが、これが3ds MaxやV-Rayのバージョンの違いによるものなのか、一部テンプレート画像の欠落に起因する余分なエラー訂正によるものなのか、或いは2年前の測定後にレンダリング品質設定を変更したのをすっかり忘れているのか、判然としていません。

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