おはようございます、変態性癖にはそこそこの自信がある松下です。
実のところ今までのレビューは以前にプレイしたものを引っ張り出して思い出しながらやってたのですが、本日は少々趣向を変えまして、TS/TSFではなくて昨日やったばかりの新作エロゲのレビューをしてみたいと思います。ええ、初の非TS/TSFレビューがエロゲーですが何か。
タイトルはすぽんじ帝国のノベルゲー、「イトコビッチ」。同人ゲームです。何やらストレートでありながら「リトルビッチ」のような不思議な語感を持ったタイトルですね。
今回から18禁作品の要素を基本情報の「性的要素概要」の欄に記載します。これまでのTS/TSF要素概要と同じように、私こと松下が好む要素は明るい緑、嫌いな要素は暗めの赤で表記しています。
18歳未満の閲覧に適さない記事のため、以下の内容を非表示にしています。18歳以上で閲覧をご希望の方は、お手数ですが下の「内容を表示」ボタンをクリックしてご覧ください。
基本情報
作品概要 | |||
---|---|---|---|
作品名 | イトコビッチ | ||
著作 | すぽんじ帝国 | ||
販売元 | すぽんじ帝国 | ||
作品形式 | ゲーム、アドベンチャーゲーム、ノベルゲーム | ||
流通形態 | 同人、ダウンロード販売 | ||
企画 | だこば壱郎 | ||
原画 | |||
CG | |||
シナリオ | だこば壱郎 | ||
出演 |
| ||
ライブラリ等 | |||
初出 | 2011年4月12日 | ||
対象年齢 | 18歳以上対象 | ||
性的要素概要 | |||
状況 | 通常性交、撮影、輪姦、多人数責め、多点責め、多穴責め、連続責め、入浴、緊縛、調教、拡張、羞恥、孕ませ | ||
行為 | 言葉責め、接吻、フェラチオ、イラマチオ、乳揉み、搾乳、乳吸い、授乳、尻撫で、尻揉み、手淫、フィストファック、ノーマルセックス、肛門責め、アナルファック、中出し、ぶっかけ、顔射、大量射精 | ||
体位 | 正常位、屈曲位、後背位、対面女性上位、騎乗位、対面立位 | ||
器具 | バイブレータ、ディルド、首輪、拘束具、目隠し | ||
衣装 | 全裸、半裸、下着 | ||
演出 | 断面図、アヘ顔、淫語 | ||
不衛生行為 | 放尿 | ||
残虐行為 | 踏みつけ | ||
性対象概要 | |||
種別 | 人間 | ||
性別 | 女 | ||
立場 | 幼馴染、従姉妹、ペット、年上 | ||
容姿年齢 | 若い、大人 | ||
背丈 | 普通 | ||
体型 | 標準、ボテ腹 | ||
胸 | 爆乳 | ||
尻 | 美尻 | ||
陰毛 | 濃い | ||
無駄毛 | なし | ||
人格 | 変態・淫乱、マゾヒスト、素直、依存的、大人っぽい、温和、知的、意志薄弱 | ||
装備品 | 眼鏡 | ||
経験 | 非処女、経験豊富 | ||
相手概要 | |||
種別 | 人間 | ||
性別 | 男 | ||
名前 | あり、なし | ||
顔 | なし | ||
容貌 | 不明 | ||
陰茎 | 普通、細い、太い、長い、持久力がある、固い | ||
人格 | 変態・淫乱、サディスト | ||
経験 | 非童貞、経験豊富 |
物語概要
夏休み。内定取り消しや失恋で無気力に過ごしていた
巽の家には、従姉の
その痴態についてみのりに問いただす巽。二人の新しい関係は、みのりの壮絶な性遍歴の告白から始まる。
タイトルから直感で理解できる方向性
ストレートにそのまんま、イトコのビッチな痴態を思う存分堪能しよう。そういうゲームです。ヒロインも従姉妹のみのりさん一人です。本作品のプレイ時間はおよそ2~3時間程度で、特に選択肢も無く、シナリオチャートに沿って読み進めていくだけですので、いわゆる抜きゲーの一種と言えます。
みのりさんも巽君も性行為に対して極めて積極的で、前向きなドMビッチのヒロインとサディストの気がある絶倫主人公で需要と供給が見事に一致しています。
臆病な変態性欲者同士の幸運な巡り合わせ
抜きゲーとは言いましたが、本作はゲーム性がほぼ無い一方で、ストーリー進行には意外と深みがあります。
巽君もみのりさんも、自らの性癖が普通ではないことを自覚していて、これをばらしたら嫌われるんじゃないか、と毎回尋常でない性癖を小出しにしながら、おっかなびっくり歩み寄っていきます。傍目に見るとどう見てもお似合いカップルなんですが、本人たちは真剣です。巽君はそのせいで幼馴染に手ひどく振られた経験があり、みのりさんは自らの異常性癖をぶつける相手も相談する相手もいなかったわけです。
それゆえに、お互いに相手を必要としていることが分かれば、あとはひたすら求め合うだけです。
しかし、本作ではそういった二人がただセックスするのではなくて、もう一歩深くえぐり込んでいます。
現在のみのりさんはどこに出しても恥ずかしい見事なビッチですが、これは元々ではなくて、レイジと名乗る男に才能を見込まれて処女から手順を踏んで調教されたものです。二人は主従関係どころか「飼い主」と「牝犬」の関係になり、紆余曲折を経て別離、そして現在に至ります。
巽君とみのりさんは恋人でも何でもありませんでしたが、しかし幼いころから知っていたみのりさんが見知らぬ男に調教される壮絶な体験談を当の本人から聞かされる巽の心情は、恐らくネトラレに近いものがあります。しかもその過去語りパートが本作の前半、半分近くに及ぶため、ある意味前半は「マイルドなネトラレ」と言ってもよいでしょう。
そうしたやりきれない嫉妬心と、自分の想像を超えるみのりさんのポテンシャルに幻滅どころかむしろ高まる期待、そして一般的なネトラレとは逆の「今ならフリー」という千載一遇のチャンス。そうしたものがないまぜになり、巽君は自らの欲望をさらけ出してみのりさんを求めていくわけです。
ただ巡り合うよりむしろ強烈に膨れ上がった熱い欲望をぶつける巽君。それを嬉々として受け入れるみのりさん。燃え上がらないわけがありません。
ところで私はネトラレというものはバッドエンドとセットになってる劇薬の一種だと思ってるんですが、本作品のような逆ネトラレというかなんというかの流れは、ネトラレに近い倒錯感を得つつハッピーエンドに持っていけるので実に画期的ですね。大変勉強になりました。
ビッチの名に恥じない壮絶な性遍歴と現在
みのりさんの変態性遍歴は第三者に撮影されながらの性交に始まり、主と交わりながら第三者に尻穴を差し出し、ベルト拘束具による膣穴拡張調教、フィストファックなど、序盤からなかなかのとばしっぷりです。しかし実はそんなものはまだまだ序の口で、みのりさんがこれらを隠れ蓑にしてまで隠してた最後の性遍歴は、変態性癖にはそこそこの自信がある私、松下 響が真似するのを躊躇うレベルです。いや、正直興奮しますし、やろうと思えば出来なくはないんですけど、倫理的にね、ものすごい問題がね、あるわけですよ。やはりマジモンのビッチは格が違うということでしょうか。私もみのりさんを見習って、もっとポテンシャルを上げないといけません。
このあたりはゲーム中で最大のヤマともいえる所ですので、みのりさんが何をやらかしたのかについてはゲーム中で確認されるのが良いでしょう。
しかし、そういった前置きを踏まえて後半でいよいよ始まる巽君とのセックスは、上記の激しさに比べると驚異的な持久力を除いてわりかし普通で、十分に盛り上がったかどうかが微妙なところです。いや、フィストファックや緊縛目隠しおっぱい踏みつけは全然普通ではないのですが、みのりさんの期待値が果てしなく高いせいで、この程度は普通に見えてしまうのです。
幸いにして今回ボリューム的に入りきらなかったものを今年夏あたりに続編としてリリース予定とのことですので、今回の前半を超えるビッチぶりを期待して待ちたいと思います。
そうそう、こういったハード系のエロゲには何故か鼻フックが登場することが多いのですが、私はあれ大っ嫌いなので、本作には出てこなくてほっとしました。
いや、だって、折角希少な可愛い相手とセックスできるのに、わざわざ不細工にしてどうするんです?
ヒロインの見た目が過去と現在でかなり違う
勿論正当な理由があるのですが、唯一のヒロインであるみのりさんの見た目が、回想時と現在でかなり違うわけです。髪の長さや色も然り、眼鏡も然り。これがもし顔を描き分けないキャラデザだったら、別キャラとして扱われるレベルです。というか、顔のあるキャラがみのりさん一人しかいないので、他と比べようがないわけです。実際、最初に見たときはヒロインが二人いるのかと思いました。
まあ幸いにしてどちらも可愛いのですが、過去編の茶髪ロングコンタクトのほうがより一層ビッチの風格があるので、巽君の相手はこちらのバージョンの方が…と口惜しく思わなくもありませんが、これは好みの問題でしょう。
また、何故か巽君とのセックスでは、きばり顔が力入りすぎて男顔のように見える場面もあったので、ソフトにとは言いませんが、あの場面に関してはもう少し魅力的に描かれていればなあ、と思いました。
ちなみに私が今回最も魅力的に感じたみのりさんの表情はタイトル画像の茶髪でハの字眉の期待に満ちた顔なのですが、どうもこの場面の出番はエンディング後のおまけシナリオの写真だけのようですなんてこった。
ところで私はすぽんじ帝国作品では「みこるたんX」→「平行線ジェミナイ」→「イトコビッチ」の順でプレイしていて、みこるたんと平行線の間にかなりブランクがあったために気付かなかったんですが、実は作画はみこるたん時代からずっと同じ
あ、「平行線ジェミナイ」の意表を突いたどんでん返し、「みこるたんX」のシュールギャグは大変面白かったです。
装丁がかなり凝っている
ちょっとゲームの内容から離れますが、ゲームを始めてみるとすぐ分かる通り、このサークルの画面デザインはかなりオリジナリティが高いです。
ゲームエンジンには一般的な吉里吉里2が使用されていますが、それに自作のデザインスキンをかぶせているのか、ほぼ完全なオリジナルの装丁になっています。
シナリオパート選択画面も暗めの背景にマウスオーバーでト書きのような解説が出るようになっており、なかなか凝っています。そういったところは、本作品の雰囲気作りに少なからず影響していると言えます。
ただ、リプレイモードのキューブみのりさんはいきなりあんなのが出てきたので意表を突かれて思わず笑いました。
吉里吉里ベースで作ったという他サークルの作品は似たり寄ったりの見た目やシステムだったのであんまり興味が無かったのですが、すぽんじ帝国作品を見て実際はここまでできるというポテンシャルの高さに驚かされました。ということは、下手をするとh2sで作ろうとしてるものも全部実現できるのでは…?
というか、実は「平行線ジェミナイ」はおろか、「みこるたんX」の時代から吉里吉里だったんですね。これも今の今まで全く気付いてませんでした。
総評
非常に惜しい、実に惜しいです。
お膳立ては完璧、ヒロインの魅力も十分、ビッチぶりは予想以上なのですが、どうも期待が最高潮に高まった後半の盛り上がりに満点をつけられません。
そんなわけで今回は以下の評点を奉納いたします。
点数は800点にぎりぎり及ばずと言ったところですが、現在のままでも十分面白くはあり、作品ポテンシャルは依然底が見えていないと思っておりますので、夏に出るという続編を待つのに全裸待機も辞さない勢いです。
ナイスビッチ!
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