お昼時ですね。こんにちは、松下です。
このところあまりレビューをしていなかったのでレビュー候補が色々と溜まってきておりますが、試しに数えてみたら30件を軽く超えていたので、無理が無い程度にぼちぼち消化していきたいと思います。
さて、今回のレビュー対象は「カドゥケウスの呪い」です。前回の逆転!武塞学園~女体化副番長~に続き、同人18禁TSFです。カドゥケウスの呪いは2005年の発売以来DLSiteで販売数が4千を超えており、同人TSFでは結構有名な部類に入る作品だと思います。
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基本情報
作品概要 | |
---|---|
作品名 | カドゥケウスの呪い |
著作 | 無限軌道 |
販売元 | 無限軌道 |
作品形式 | ゲーム、ノベルゲーム |
流通形態 | 同人 |
原画 | トモセシュンサク |
CG | トモセシュンサク |
シナリオ | Tonks |
音楽 | 煉獄庭園 |
ライブラリ等 | |
初出 | 2005年3月10日 |
対象年齢 | 18歳以上対象 |
TSF要素概要 | |
TSキャラの役 | 主人公 |
変化の方向 | 女性化 |
変化の方法 | 単体変化 |
変化の持続性 | 非可逆 |
変化後の人格 | 元のまま |
視点 | 同一型 |
組み合わせ | 身体的異性 |
復元願望 | 必然、中庸 |
性的要素概要 | |
状況 | 通常性交、多点責め、麻酔、調教、青姦、処女貫通、孕ませ、結婚 |
行為 | 抱きつき、接吻、フェラチオ、乳揉み、乳首責め、クンニリングス、ノーマルセックス、中出し |
体位 | 正常位、後背位、騎乗位 |
衣装 | 全裸 |
性対象概要 | |
種別 | 人間 |
性別 | 女、TS |
立場 | 赤の他人 |
容姿年齢 | 若い |
背丈 | 普通 |
体型 | 標準 |
胸 | 美乳 |
尻 | 美尻 |
陰毛 | 薄い |
無駄毛 | なし |
人格 | ノーマル、真面目 |
経験 | 処女 |
相手概要 | |
種別 | 人間 |
性別 | 男 |
名前 | あり |
顔 | あり |
容貌 | 美形 |
陰茎 | 普通 |
人格 | 冷静、気障、卑怯 |
経験 | 経験豊富 |
物語概要
バラモス討伐の旅のさなかのある日、仲間の帰りを待つ勇者は暇だった。暇つぶしに荷物の中から変化の杖を見つけた勇者は一人で変身遊びに興じるが、その折に偶然美しい少女に変身してしまう。
勇者が自らの変身した姿に見とれていたところ、ピエニスという見知らぬ男に声をかけられる。さてはナンパだなと気付いた勇者は自らをセイラと名乗り、このナンパ男をからかって遊ぶことにした。
しかし男をからかっていたつもりのセイラは逆にころっと騙されて唇を奪われ、そこで初めて男に抱かれるという危機に気付いて戦慄する。ところが自責の念から冗談だったとなかなか言い出せず、セイラとなった勇者は初めての女の体に翻弄されていくのだった。
主要キャラクターは二人
TSヒロインとなるのはDQIIIの主人公、勇者ロトその人です。勇者は変身後、ピエニスの前で咄嗟に偽名を考えてセイラと名乗ります。本作品中に名前は出てきませんが、公式設定通りとすると本名はアルスまたはアレルの筈。
セイラは勇者本人が見惚れるほどの清らかで美しい容姿で、それが災いしてピエニスに目をつけられることになります。
勇者は人類の希望となるべく育てられたせいか恋愛経験が全く無く、性的なことに関する具体的な知識が殆どありません。更にセイラの体はピエニスの見立てによると初めてでも自ら腰を振るに違いないほどの感度があるらしく、女性経験豊富なピエニスにとってはいいカモです。もう出会った瞬間から勝負はついていたと言ってもいいでしょう。
セイラは元は男なので、理性では男との性接触を拒みながら、快楽を知った体はそれを求めてやまないという二律背反に苦悩します。しかし後半ではピエニスによる性教育が進み、フェラチオ奉仕を褒められて内心喜んだり、膣出しの快楽にはまるという爛れた姿を見ることができます。
幸運にもセイラことTS勇者を見つけた第一町人ピエニス。本作の相手役です。最初から最後まで相手はピエニス一人なので、セイラの性経験の全てはピエニスのものという重要な役どころです。
色男ですが、女性経験豊富で、相手がいい女と見れば出会って数分で手を出すなど、割と手段を選ばないコマシです。
挿入前に最終意思確認をするような良識があると思えば、失神した女をそのまま置き去りにしてしまうといった酷いところもあります。
処女のセイラにほとんど苦痛を感じさせていないところから相当のテクニシャンで、おまけにキスの反応で女の感度を測定できる特殊技能持ちです。調教スキルもあります。
総じてどちらかというと酷い男ですが、それでもセイラの過去にこだわらず敢えて騙され続け、最後までいい女として認めているのは褒めるべきポイントで、本作品のバランスを担う存在であるとも言えます。
あと、名前がすごい(※素早く音読してみましょう)。
グラフィックはありませんが、戦士ランドル、魔法使いマーリン、僧侶グレゴリオといったDQIIIお馴染みの面子も少し出てきます。勇者の言によると、戦いでは頼りになるものの、買い物は子供以下の模様です。
一本道ながら出来の良いシナリオ
バラモス討伐とある通り、本作はDQIIIの世界観をベースとしたifストーリーです。変化の杖は言われてみればTSFにはうってつけのアイテムで、なるほどその手があったかと言わざるを得ません。
本作のシナリオには選択肢が無く、紙芝居形式で最初から最後まで見るだけですので、およそゲームといったものではありません。グラフィックノベルビューワといった趣です。また、ストーリー自体短い方で、開始から30分程度で終わるのではないかと思われます。基本CG7枚、差分込みで14枚しかなく、ボイスも入っていないので、税込1,050円という価格からするとやや割高に感じられます。
しかしゲームとしての要素をそぎ落として一本に絞ったシナリオとグラフィックの出来はかなりのもので、その密度を考えると決して高くはないと私は思います。そもそも2005年の作品を今更紹介するのは、紹介するだけの価値があると考えているからに他なりません。
欲を言えば、前半と後半の間が何ヶ月かざっくり省略されているので、その間の調教過程を具体的に描いてくれればもっと満足できたかもしれません。しかしそうなると後半の描写内容も一部変更せざるを得ないので、これはこれで一つの完成形であると思われます。
直接TSFとは関係ありませんが、後半のフェラチオ描写は私が初めてフェラチオというものに性的昂りを感じた思い出の一品です。
そういえば販売ページでタイトル画像以外1枚もサンプルが出てないのに結構な数売れてるのがすごいです。
ところで原画・CG担当のトモセシュンサク氏は現在イラストレーターとしてプロ活動をされている模様ですが、シナリオ担当のTonks氏が一体どこの誰なのかということに関しては検索しても判然としません。どなたかご存じありませんか。
総評
ゲームと言いながら実際の内容は豪華挿絵つきショートノベルといった風体ですが、その出来の良さが抜群であり、侮れない一作です。
以上をもって、以下の評点を奉納いたします。
この評点は単純に私が嫌いな要素が全くないからという事情もありますが、作品傾向さえ問題なければまず間違いなくお勧めの逸品と言えます。
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